レーザーフォトカソードRF電子銃(RF-gun)をベースとした,高品質電子ビーム装置の究極の性能を目指し,世界最小クラスの5 MeVの加速エネルギーを持つレーザーフォトカソードRF電子銃の開発,更に当該装置からの電子ビーム発生の高度制御方法と発生電子の計測,更には高輝度レーザービームとの衝突を通じた実験室サイズでありながら,高輝度,準単色の軟X線発生,超短パルス電子を用いたポンププローブ法による超高速物理化学反応追跡ツールとしてのパルスラジオリシスシステム開発を実施してきた。また,高品質ビームと高輝度レーザーの衝突によって得られる軟X線の生成と応用についても検討を加えてきた。これらの研究開発はそれぞれに相当な進捗がみられ,今後更にこの分野のさきがけとなる多くの研究成果が得られている。