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学会誌「放射線化学」の紹介 放射線化学 若手の会 リンク 事務局

■2014 No.98  [PDFファイル・全ページ(4.5 MB)

  • 巻頭言
  • 展望・解説
    • カロリメータを用いたX線自由電子レーザの強度測定
      加藤 昌弘,田中 隆宏,斎藤 則生(産総研)  [PDFファイル(370 kB)
    • X線自由電子レーザ施設のSACLAにおいて,光子エネルギー4.4 keV-16.8 keVのX線自由電子レーザのパルスエネルギーを,極低温カロリメータを用いて測定した.極低温放射計は液体ヘリウム温度で動作させる検出器であり,X線自由電子レーザをキャビティで吸収し、温度上昇からパルスエネルギーを求める.パルスエネルギーは最大でおよそ100 µJであり,測定の不確かさは1.1 %から3.1 %であった.不確かさは主にX線自由電子レーザの強度のふらつきに起因する.さらにこの結果に基づき, SACLAに導入されているオンラインビームモニタの出力を校正した.今後SACLAで実施される研究において信頼できる強度を提供できるであろう.近年開発した常温で動作するカロリメータについても概要を述べる.

  • とぴっくす
    • VIPポリマーゲル線量計による炭素線線量分布評価手法の検討
      前山 拓哉,福西 暢尚,石川 顕一,古田 琢哉,深作 和明,高木 周,野田 茂穂,姫野 龍太郎(理研),福田 茂一(放医研)  [PDFファイル(745 kB)
    • ゲル線量計を用いた重粒子線の三次元線量分布の評価手法の開発を進めている。本研究ではVIPゲル線量計を用いて炭素線(135 AMeV,290 AMeV)に対する線量応答分布を測定し,ゲル線量計感度のLET依存性を評価した.また,この結果を用いゲル線量計を用いた不均一照射時の線量分布評価も行った.結果,ゲル線量計の感度は線量平均LETでは一意に決まらないが,LETの分布を考慮することで実験結果を説明できることがわかった.また,PHITS計算結果と不均一照射時に得られたゲル線量計の分布を比較したところ,本実験条件での精度は線量で10 %,飛程位置で1 mm-2 mmであった.

    • J-PARCミュオン施設(MUSE)
      三宅 康博(KEK/J-PARC MUSE)  [PDFファイル(1.5 MB)
    • 日本は,歴史的にみて中間子科学との関わりが深く,湯川秀樹博士によって中間子の存在が予言された国として有名である.この新しい中間子(パイオン)は実際に発見され,大型加速器によって人工的に作り出す事ができる.今ではパイオンや,パイオンが崩壊して生まれる正・負ミュオン(μ±)を,ビームとして容易に得ることが可能である.日本でも世界に先駆けて,1980年に東京大学理学部中間子科学研究施設(現,KEK-MSL)が発足した.陽子シンクロトロンからの陽子ビームを用いたパルスミュオン源である.瞬時強度が強く,RFやレーザー等の極端条件と同期することができる“パルス”という特徴を生かして,数々の研究手法が培われ,幅広い研究が育くまれてきた.しかしながら,ビーム強度(500 MeV/6 μA)という観点からは,世界標準であるTRIUMF,PSI等のDCミュオン源,英国ISIS,理研RALのパルスミュオン源に比べると,2桁-3桁も見劣りしていた.このような状況を打破し,日本国内に大強度ミュオン源を誕生させ,再びミュオン科学研究の“世界の研究拠点”にする事が,日本のミュオン研究者達のここ十数年来の夢であった.JHF計画を経て,2000年12月,J-PARCプロジェクトの建設が認可された.3 GeV/333 μA(1 MW)陽子ビームを用いたJ-PARCミュオン科学実験施設(MUSE)では,数本のミュオンビームラインが既に完成し,2009年12月には,KEK-MSLの400倍,理研RALの強度を越える世界最高強度のsパルス状ミュオンが生み出され,まさに次世代の科学研究が飛躍的に展開されつつある.

    • 早稲田大学先端電子線加速器の開発と現状
      坂上 和之(早大)  [PDFファイル(498 kB)
    • 早稲田大学では光陰極高周波電子銃による小型電子加速器システムを構築し加速器研究・その応用研究を行っている.これまでの継続的な加速器開発によってピコ秒からマイクロ秒の可変時間幅,かつ幅広い線量に調整可能な加速器システムが実現出来ている.これにより我々の行っているパルスラジオリシス研究にも一定の進展がみられている.また,最新の加速器開発として極短電子パルス生成用電子銃や高周波偏向空胴開発を行い,フェムト秒の電子パルス生成も行っている.本稿では早稲田大学加速器システムの現状と最新の開発状況に関して報告する.

  • 連載講座
    • V. M. ビャーコフ・S. V. ステパノフ 放射線化学の基礎 −放射線分解初期過程− 第7回
      岡 壽崇(東北大),小林 慶規(産総研)  [PDFファイル(149 kB)

  • 放射線利用紹介
    • 東北大学電子光理学研究センターの利用紹介
      菊永 英寿(東北大電子光)  [PDFファイル(571 kB)

  • 会員のページ  [PDFファイル(25 kB)
    • 岡田漱平氏,平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞  編集委員会

  • 海外レポート  [PDFファイル(162 kB)
    • 13th International Workshop on Radiation Damage to DNA参加報告  島田 紘行(農工大)
    • GRC on Radiation Chemistry 参加報告  神戸 正雄(阪大産研)

  • ニュース  [PDFファイル(418 kB)
    • 先端放射線化学シンポジウム報告  越水 正典(東北大院工)
    • 第15回放射線プロセスシンポジウム参加報告  大山 智子(原子力機構・高崎)
    • 第51回アイソトープ・放射線研究発表会 参加報告(1)  高橋 篤史(早大理工研)
    • 第51回アイソトープ・放射線研究発表会 参加報告(2)  籔内 敦(KEK)
    • APSRC2014参加報告(1)  駒口 健治(広島大院工)
    • APSRC2014参加報告(2)  鳩本 大祐(阪大院工)
    • APSRC2014参加報告(3)  日名田 暢,塚本 淳志(早大理工研)
    • APSRC2014参加報告(4)  藤枝 美菜(東大院工)

  • お知らせ  [PDFファイル(202 kB)] 
    • APSRC2014 兼 第57回放射線化学討論会  山下 真一,工藤 久明,勝村 庸介(東大院工)
    • 放射線化学賞の選考結果について  中川 和道(日本放射線化学会)
    • 第15回 ICRR2015のおしらせ  吉田 陽一(阪大産研)

  • 本会記事  [PDFファイル・これ以降全て(53 kB)
    • 事務局より:理事会議事録等  平出哲也(原子力機構,事務局)

  • 賛助会員名簿

最終更新日: 2015年10月30日