X線自由電子レーザ施設のSACLAにおいて,光子エネルギー4.4 keV-16.8 keVのX線自由電子レーザのパルスエネルギーを,極低温カロリメータを用いて測定した.極低温放射計は液体ヘリウム温度で動作させる検出器であり,X線自由電子レーザをキャビティで吸収し、温度上昇からパルスエネルギーを求める.パルスエネルギーは最大でおよそ100 µJであり,測定の不確かさは1.1 %から3.1 %であった.不確かさは主にX線自由電子レーザの強度のふらつきに起因する.さらにこの結果に基づき, SACLAに導入されているオンラインビームモニタの出力を校正した.今後SACLAで実施される研究において信頼できる強度を提供できるであろう.近年開発した常温で動作するカロリメータについても概要を述べる.