有機塩素化合物分解のサイエンスとテクノロジー
― 新しい塩化ビニル処理に向けて―
開催日時:2002年12月18日(水)
開催場所:理化学研究所 大河内記念ホール
責任者:丑田公規
主催者:理化学研究所
協賛:日本放射線化学会 (社)未踏科学技術協会エコマテリアル研究会
主旨:
有機塩素化合物の分解およびそのリサイクルについては環境保全の立場から社会全体で取り組まなければならない問題である。しかし,ダイオキシン類,ポリ塩化ビニル,PCB,トリハロメタン,フロンなど,熱的に分解しにくく,かつ多数の異性体が存在することから,燃焼以外の分解は困難である。本シンポジウムは,基礎的見地からこの問題をもう一度練り直しつつ,実用化の最前線で行われている様々な方法や研究について,最新の情報を提供しあい,サイエンスとテクノロジーの相互理解を深めるために計画した。
内容:
- はじめに −イントロダクトリー・トーク−
丑田 公規(理研)
- 放射線化学の基礎過程と有機ハロゲン化合物
鷲尾 方一(早大理工総研)
- 電子ビームによる換気ガス中の有機塩素化合物の分解・除去
小嶋 拓治(原研高崎研)
- ビニループプロセスによる塩ビリサイクル
菊池 直樹(神戸製鋼所)
- 塩ビからの塩素ガス回収について
上野 晃史(静岡大工)
- マイクロ波を用いたPVCからの脱塩素
中尾 昇(神戸製鋼所)
- 炭素−塩素結合切断のサイエンス −有機塩素化合物分解は何故難しいか−
丑田 公規(理研)
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