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学会誌「放射線化学」の紹介 放射線化学 若手の会 リンク 事務局

■2013 No.95  [PDFファイル・全ページ(4.1 MB)

  • 巻頭言
  • 展望・解説
    • 1つの粒子で多機能な材料を創る
      関 修平(阪大院工)  [PDFファイル(1.6 MB)
    • 電離放射線の本質であるイオン化とそれに伴う化学反応を一定の空間に集約するという考え方は,電離放射線を利用した材料の加工や微細構造の観察における「常識」とも呼べる考え方である.一方で放射線化学におけるスパーの考え方は,バルク全体としては高い透過能に起因した均一な活性種の分布を前提に,光化学に比べ高い定量性を与える最大の要因でもある.本稿では,これらの境界領域ともいえる,単一の粒子によって引き起こされる"不均一性"と,高い透過能に由来した"次元制御性"を巧みに用いた,「ありとあらゆる材料」のナノ構造化を実証し,その機能化・機能複合化を目指した一連の研究成果について紹介する.

    • 高強度レーザーによる超高出力ガンマ線発生
      中村 龍史(原子力機構)  [PDFファイル(1.3 MB)
    • レーザーの高出力化によりレーザーと物質との相互作用において放射反作用の効果が無視できなくなると予想されている.本研究では,レーザー生成プラズマ中での放射反作用効果の定量的評価を行うため新しい粒子シミュレーションコードを開発し,それを用いてプラズマを介したレーザーから輻射へのエネルギー変換の解明を行った.その結果,他の装置では実現できないような超高出力のガンマ線発生が可能であることを初めて明らかにした.ガンマ線特性とレーザー及びターゲットパラメータとの関係を明らかにし,新しい量子ビーム源としてレーザー駆動ガンマ線源を提案した.

  • とぴっくす
    • 放射線照射試料に特徴的な動的核スピン偏極機構
      熊田 高之,能田 洋平,石川 法人(原子力機構)  [PDFファイル(1.4 MB)
    • 動的核スピン偏極とは,磁気共鳴法により電子スピンから核スピンに偏極移動させることで熱平衡時をはるかに上回る核スピン偏極度を得る手法である。我々は電子・粒子線照射高分子試料の動的核スピン偏極・緩和速度が,放射線分解により生じたフリーラジカル濃度に正比例することを見いだした。一方,安定ラジカルを化学添加した試料では濃度の自乗に比例した。本結果は,化学添加試料中では偶然に近接した2つの安定ラジカルが偏極を担うのに対して,放射線照射試料中ではスパー内の複数のフリーラジカルが担っていることを示す。照射温度を制御しスパー内におけるラジカル間距離を最適化すれば,より高い偏極度が得られると期待される。

    • 銀活性リン酸塩ガラスを用いた積算型蛍光ガラス線量計のラジオフォトルミネッセンス
      矢羽々 夏奈、越水 正典(東北大院工),柳田 健之(九工大)、藤本 裕(東北大金研)、春木 理恵(原子力機構)、錦戸 文彦(放医研)、岸本 俊二(高エネ研)、浅井 圭介(東北大院工)  [PDFファイル(1.1 MB)
    • オージェフリー発光 (AFL) を生じる単結晶であるCs2ZnCl4の発光およびシンチレーション特性を解析した.X線照射下でのシンチレーション時間プロファイルは,2つの指数関数減衰成分で表された.AFLに帰属される短寿命成分は,1.8 nsの寿命をもち,その相対強度は95%であった.長寿命成分の寿命はおよそ10 nsであった.これらの結果は,Cs2ZnCl4単結晶が高計数率測定に非常に適していることを示す.真空紫外光によって最外内殻準位が直接励起された場合には,AFLバンドでは長寿命成分は観測されなかった.しかし,X線励起の場合には,AFLバンドの長波長側に長寿命成分が出現した.

    • 低エネルギー電子線照射装置の産業利用
      武井 太郎((株)アイ・エレクトロンビーム)  [PDFファイル(1.2 MB)
    • 加速電圧が300 kV以下の低エネルギー電子線照射装置(EB装置)の特徴や,産業利用を紹介する.低エネルギーEB装置は電子の透過能力が浅く,線量率が非常に高いことから,フィルム,紙の改質,コーティング,架橋などの分野で多く利用されている.またこれまでバッチ処理で行われていた放射線グラフト重合,放射線滅菌についても低エネルギーEB装置での商用利用がおこなわれている.

  • 連載講座
    • V. M. ビャーコフ・S. V. ステパノフ 放射線化学の基礎 −放射線分解初期過程− 第4回
      小林慶規(産総研),岡 壽崇(東北大院理)  [PDFファイル(1.1 MB)

  • 連載記事
    • TeX入門 第3回「TeXによる論文投稿」
      岡 壽崇(東北大院理),伊藤賢志(産総研)  [PDFファイル(905 kB)

  • 会員のページ  [PDFファイル(807 kB)
    • 越水正典氏,第9回 堀場雅夫賞受賞  編集委員会
    • 勝村庸介氏,岡 壽崇氏,AARR Award受賞  編集委員会

  • 海外リポート  [PDFファイル(1.4 MB)
    • ICPA-16参加報告  オローク ブライアン(産総研)
    • ICESS2012に参加して  藤井健太郎(原子力機構)
    • 10th meeting of the Ionizing Radiation and Polymers Symposium(IRaP'2012)参加報告  平岩 郷志(早大理工研)
    • APSRC-2012参加報告  岩松和宏(東大院工)、樋川智洋(阪大産研)、土田亮太(早大院先進理工)、黒澤知里(金沢大院工)

  • ニュース  [PDFファイル(885 kB)
    • 第55回放射線化学討論会報告(第1日)  囲 将司(金沢大)
    • 第55回放射線化学討論会報告(第2日)  岡本 整(広大院理)
    • 第55回放射線化学討論会報告(第3日)  澤田真一(原子力機構)
    • 2012年度放射線化学若手の会「夏の学校」報告  河田拓也(福井工大院)

  • お知らせ  [PDFファイル(807 kB)] 
    • 第56回放射線化学討論会のお知らせ  林 慎一郎(広島国際大)

  • 本会記事  [PDFファイル・これ以降全て(860 kB)
    • 事務局より:理事会議事録等  平出哲也(原子力機構,事務局)

  • 賛助会員名簿

 

最終更新日: 2014年3月19日