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学会誌「放射線化学」の紹介 放射線化学 若手の会 リンク 事務局

■2014 No.97  [PDFファイル・全ページ(4.9 MB)

  • 巻頭言
  • 展望・解説
    • 水溶液生体分子構造に対する放射光励起・液体分子線分光研究(後編)
      島田 紘行,鵜飼 正敏(農工大)  [PDFファイル(1.6 MB)
    • シンクロトロン放射光・サイト選択励起と液体分子線技術を用いたDNAの放射線損傷における初期過程に対する新しい研究について解説する.記事前編(本誌94号)に引き続き,後編では,水溶液中のヌクレオチド(AMP,ATP,GMP)の軟X線吸収スペクトルについて解説する.窒素原子が塩基部位にのみ存在することに着目し,窒素K殻吸収端近傍の軟X線吸収により塩基部位を選択的に内殻励起した.窒素吸収端近傍に現れる2つの共鳴遷移のピークに水溶液のpHに依存する強度比の違いが見られ,塩基内の特定のN原子のプロトン化構造変化の結果であると結論した.これにより特定位置の窒素原子までを特定した塩基損傷の初期過程研究への糸口を得た.

    • 超高強度レーザーと薄膜との相互作用によるイオン加速
      西内 満美子(原子力機構)  [PDFファイル(1.7 MB)
    • レーザーと固体薄膜ターゲットとの相互作用によって高エネルギーのイオンが加速されることが発見されてから,早15年の月日が流れようとしている.初期においては,シングルショットの運転のみが可能な巨大レーザを用いてキロジュールのレーザーエネルギーを投入し,はじめて50 MeVの陽子線を加速することができたが,近年のレーザー技術の発展によって、今や繰り返し運転が可能な実用的な大きさのレーザーからの,わずか10ジュール程度ののエネルギーのレーザーパルスで50 MeVの陽子線の加速が可能となっている.本稿においては、以上の様に進展してきたレーザー駆動型のイオン線のもつ特徴,発生機構,そして近年における実験結果を紹介する.

    • アミノ酸全20種核酸塩基全5種の広域吸収スペクトル完結計画
      中川 和道(神戸大)  [PDFファイル(1.2 MB)
    • アミノ酸や核酸などの生体分子に対する放射線作用の研究は放射線生物学のみならず化学進化の観点からも興味深い.この分野で放射線化学がなした重要な寄与のひとつにPlatzmanによる光学近似,すなわち電磁波放射線も粒子放射線もその放射線作用は広域吸収スペクトルをもとに計算可能であるという達見があげられよう.これに基づき,シンクロトロン放射を用いて生体アミノ酸全20種と核酸塩基全5種の広域吸収スペクトルを測定する計画の現状を紹介する.

  • とぴっくす
    • あいちシンクロトロン光センターの概要と利用案内
      竹田 美和(あいちシンクロトロン)  [PDFファイル(1.4 MB)
    • 愛知県の科学技術交流財団が運営するあいちシンクロトロン光センター(愛知県瀬戸市)が,2013年3月末に供用を開始した.光源加速器は1.2 GeV,周長72 mと小規模ではあるが,偏向電磁石に超伝導(5 T,4台)を用いてフォトン・ファクトリーと同じエネルギー領域をカバーする.常伝導偏向電磁磁石8台とアンジュレーター1台で,極端紫外から軟X線もカバーしている.また光強度は一定である.硬X線XAFS,軟X線XAFS,極端紫外分光,粉末X線回折,X線反射率/薄膜表面回折,広角/小角散乱の6本のビームラインが利用できる.技術者,コーディネータ,大学支援者を配置し,使いやすい制度を構築している.

  • 連載講座
    • V. M. ビャーコフ・S. V. ステパノフ 放射線化学の基礎 −放射線分解初期過程− 第6回
      小林 慶規(産総研),岡 壽崇(東北大高教セ・東北大院理)  [PDFファイル(1.4 MB)

  • 討論会の話題から
    • 講演2I--1: 兵庫県立粒子線医療センターの現状と粒子線治療の普及について
      須賀 大作(兵庫県立粒子線)  [PDFファイル(946 kB)

    • 講演 2I–2:加速器BNCT時代を見据えての基礎・臨床研究の展開
      鈴木 実(京大原子炉)  [PDFファイル(968 kB)

  • 書評
    • 試料分析講座「半導体・電子材料分析」日本分析化学会 編
      岡 壽崇(東北大)  [PDFファイル(811 kB)

  • 会員のページ  [PDFファイル(900 kB)
    • 放射線利用振興協会の紹介  岡田 漱平(放振協)
    • 木村一宇さんを悼む  月出 章(高知大医)
    • 木村一宇さんとわたし  丑田 公規(北里大理)

  • 海外レポート  [PDFファイル(1 MB)
    • MICROS2013に参加して  藤井 健太郎(原子力機構)
    • 第17回 The International Meeting on Radiation Processing 2013参加報告
        廣庭 隆行(コーガ アイソトープ)
    • TSRP-2014参加報告  平 義隆(産総研)

  • ニュース  [PDFファイル(977 kB)
    • 第56回放射線化学討論会参加報告(1日目)  樋川 智洋(阪大産研)
    • 第56回放射線化学討論会参加報告(2日目)  坂本 瑞樹(早大理工研)
    • 第56回放射線化学討論会参加報告(3日目)  西尾 達哉(京大院工)
    • 2013年度 放射線化学若手の会「夏の学校」報告  藤川 麻由(阪大産研)
    • 高崎量子応用研究シンポジウム参加報告  岩松 和宏(東大院工)

  • お知らせ  [PDFファイル(813 kB)] 
    • APSRC2014のお知らせ  勝村 庸介(東大院工)
    • 15th International Congress of Radiation Research (ICRR2015) のお知らせ
        吉田 陽一(阪大産研)

  • 本会記事  [PDFファイル・これ以降全て(841 kB)
    • 事務局より:理事会議事録等  平出哲也(原子力機構,事務局)

  • 賛助会員名簿

最終更新日: 2015年4月30日