2025年 学会誌 第119号

会誌「放射線化学」(ISSN 2188-0115
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■2024 No.119 PDFファイル・全ページ

巻頭言

「放射線化学と教育」
奥村 康之(株式会社NHVコーポレーション)[PDFファイル

 

受賞記事

「全フッ素化キュバンラジカルアニオンの電子スピン共鳴法による観測」
駒口 健治(広島大学)[PDFファイル

全フッ素化キュバン(C8F8)は,2022年に世界で初めて合成され,大きな話題となった.C8F8の特徴は,キュバンと同じ立方体型分子であること加えて,F原子8個の導入によって発現する特異な電子構造にある.理論計算によると,C8F8のLUMOのエネルギー準位は深く,還元により,電子1個をキュバン骨格内に安定に捕捉できると予測されていた.本研究では,放射線照射を利用する低温固相マトリックス単離法を用いて,全フッ素化キュバンのラジカルアニオンのESRスペクトルの観測に成功した.77 KのESRスペクトル線形は,等価な8個の19F原子による超微細構造からなり,不対電子はキュバン骨格内に存在していることが示唆された.

 

討論会の話題から

「小型放射光源による多彩な量子ビーム生成の可能性」
加藤 政博(広島大学/分子科学研究所)[PDFファイル

「SACLAを利用した貴ガスクラスターの構造ダイナミクス研究」
仁王頭 明伸(広島大学)[PDFファイル

「ラドン吸入による抗酸化機能の亢進と酸化ストレス関連疾患の抑制効果」
片岡 隆浩(岡山大学)[PDFファイル

「リジンおよびヒスチジンを含む正電荷ペプチドの化学修復能力」
田 超中,小畑 結衣,山下 真一(東京大学),Hao Yu,木村 敦,田口 光正(量研機構)[PDFファイル

「ハイドロキシアパタイトを基材とした固体線量計の開発と評価」
北村 剛将(原子力機構,茨城大学),岡 壽崇(原子力機構),清藤 一,横塚 恵莉,長澤 尚胤(量研機構),熊谷 友多,渡邉 雅之(原子力機構)
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海外レポート

「第15回Ionizing Radiation and Polymers Symposium(IRaP2024)参加記」
神戸 正雄(埼玉大学)
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お知らせ

「第68回放射線化学討論会のお知らせ」
池田 時浩(理研)
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